YANUK yutaka.f
Culture × Culture
Blended Style
Presented by Yutaka Fujihara
STORY
2019年春夏、L.A.発祥のデニムブランド”YANUK”と、
原宿のVintage Wearのショップとして名を馳せた
「BerBerJin」(ベルベルジン)のディレクター・藤原裕氏で
共に作り上げたジーンズが誕生します。
ベルベルジンに代表する国内のVintage Shopは今や海外からも多数の来店があり、
その貴重なコレクションは日本の市場から海外へと移ることも多く、
本場U.S.AのVintage Denimは商品自体が消えゆくモノと成りつつあるのが実情です。
いちど国外に出ると希少なものは二度と手に入ることがないVintage Wearの
世界におけるデニムの価値と希少性は常にパーソナルな魅力を放ち続け、
多くのファッショニスタの心を引き付けることから、
今や海外のデザイナーがそれらを参考にコレクションを展開するなど、年々高まりを見せています。
そんないま、価値ある一本のデニムとは何か?
「丈夫で長持ちし、何に対してでも合わせられる普遍的なデニムだからこそ、
現代に求められる"Fitting"や"Fabric"と歴史が生み出したVintageの"Finish"、
それらが融合し、パーソナルな価値ある一本として選ばれるデニムをYANUKは考えます」
ヴィンテージジーンズでも、プレミアムジーンズでもない、
そしてただのリメイクやリプロダクションではない、新たなカルチャーとなるべく、
“本物”の目を通したVintageとRealを次なるステージに向けた融合と呼べる、
より強烈なCulture blended styleを目指します。
メンズコレクションは1946年をキーワードにした3デザイン。
ウィメンズコレクションは1980年代をテーマに掲げた2デザインを制作。
藤原氏の目線でヴィンテージデニムを今の気分に落とし込んだ
スペシャルデニムが出来上がるまでを追ってみました。
原宿の中でも特に名を馳せるヴィンテージショップ
「BerBerJin」(ベルベルジン)でDirectorを務める藤原氏。
世界中を旅して希少なヴィンテージウェアの買い付けなどを行うヴィンテージジーンズを知り尽くした
彼の意見を求めて、世界中から買い物に訪れる人が後を絶ちません。
「ヴィンテージブームが訪れたとき、いちばん最初に「カッコいい!」と感じたのがジーパンでした。
初めて買ったヴィンテージジーンズは『Levi's 501E』。
高校2年生の時に頑張って買った4万円超えのジーンズだったのを今でも覚えています。
思えばそれがヴィンテージジーンズの世界に足を踏み入れるきっかけだったのかもしれません。
今では僕にとってデニムは生活の一部。どこかに一点は必ず取り入れているアイテムです。
インディゴと触れているのがもはや生活の一部になっています。
『BerBerJin』に入ってからは毎日何十本、何百本とジーンズを見てきました。
なかでもデッドストックはとても貴重で価値が高く、
目の前で接客してジーンズが好きな方に買っていただく、
そうしてデッドストックはどんどん無くなっていく・・・・・。
そんな世界を目のあたりにした時に、今まで得た知識をどう残していくか、
どう伝えていくかということを考えました。
それがきっかけでリーバイス501®XXの歴史と51本のヴィンテージジーンズの写真や資料を収めた書籍
『THE 501®XX - A COLLECTION OF VINTAGE JEANS-』を出版したのです。
それが僕の色々な意味でのターニングポイントとなりました。
ここから店頭での接客でもジーンズの大切さをより深く伝えていくきっかけにもなったのです。
その流れで今回のYANUKとの取り組みはとてもいいタイミングだったと思います。
YANUKの考えるブランドの世界観や今後の展開と、
僕の持っている知識をうまくデザインに落とし込むことができれば
とても面白いデニムができると思いました」
「YANUKというブランドの存在はもちろん知っていましたがさらに深く聞くにつれ、
YANUK独特のストレッチ感がお客様からも支持されている良さなのだと実感しました。
ストレッチ素材ゆえの独特の色の表現も理解できました。そこで実際にYANUKが作られている
岡山の総社(そうじゃ)ファクトリーを見せてもらうことにしたのです。
実際に見て感激しました。こんなにもクリーンな空間で無骨なジーンズが作られていること、
そして一貫してひとつの工場で出来上がっていることに驚きました」
「数年前からレーザー加工の技術の高さについて話には聞いていましたが、
目の前で改めて見たときのその迫力たるや!圧巻の一言に尽きます。
ヴィンテージジーンズにおいては、人が実際に穿いて色が落ちていったり、
すでにはじめからダメージが入ったものなので『USED感を作る』ということは
ヴィンテージジーンズの概念にはないですし、出来ません。
それを作り上げる職人技術の高さを目のあたりにし、素直に『すごい』と思いました」
「今回いちばん難しいと感じたのはデッドストックの色の再現でした。
『1946年当時のジーンズ』というテーマのなかで、
『デッドストックのような濃いもの。本当に深い色を作ってほしい』というリクエストもしました。
そして現存する1946年当時のジーンズをYANUKのデザインチームに実際触ってもらって、
その見た目と当時の深みを出してほしい。そう伝えた時は本当に大変だったと思います(笑)。
また、出来上がった3本のなかでもいちばん色が落ちきったジーンズの出来上がりの良さにも驚きましたね。
加工技術や工程を数回見るなかで、最終の出来上がりはおおよそ想像がついていましたが、
それを超えるものができました」
「いわゆる“古着”に抵抗がある方はまだまだ多いと思います。
今回は加工や色に徹底してこだわったので、このジーンズを穿いてヴィンテージスウェットを合わせても
違和感が無いと思いますし、そんな着こなしも大人の男性や女性には是非チャレンジしてもらいたい。
“古着”に抵抗がある方にも存分にヴィンテージ感を体験してもらえたらいいなと思っています」
Profile:
Yutaka Fujihara / 藤原 裕
1998年創業の老舗の古着ショップ、BerBerJinのディレクター。
圧倒的な数のデニムを見て、触れ、
その歴史を感じ取り伝えてきた第一人者として、
ファッション業界では知らぬ人のいない存在。
業界内でも屈指のヴィンテージマスターとしても知られ、古着は実際に着る派で
「欲しい!」と思ったものは絶対に妥協せずに手に入れるこだわりを持つ。
2019年S/Sより“YANUK”のアドバイザーとして参画。
監修した書籍
「THE 501®XX-A COLLECTION OF VINTAGE JEANS-」
BerBerJin
東京都渋谷区神宮前3-26-11 原宿SHビル
Tel 03-3401-4666
- Official Instagram
- @berberjin_fakealpha
- Official Web Site
- http://www.berberjin.com